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2008年10月 2日|平成20年9月定例会一般質問 中島則明

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1 アクションプランの現状と課題について
2 京都舞鶴港の整備等について
3 その他

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議長(家元丈夫君)
 次に、中島則明君に発言を許します。中島則明君。

〔中島則明君登壇〕(拍手)


中島則明君
 民主党府議会議員団の中島則明でございます。私は、通告いたしました数点につきまして、山田知事並びに理事者に区分してお伺いいたします。
 質問に入ります前に、議長のお許しをいただき一言申し上げます。
 近年、格差という表現が頻繁に用いられるようになりましたが、北部に生活いたします私どもから言わせれば、1978年、以前の府政と決別し、地域の均衡ある発展を図るとした林田知事、荒巻知事、そして今、山田知事のもとで、総合計画に明記された施策が精力的に推進をされておりますことに、心から感謝の意を表する次第でございます。
 こうした事業の取り組みは、先日9月13日に開通いたしました京都縦貫自動車道京丹波わち?綾部安国寺間7.7キロ、平成22年春の供用開始を間近にした「和田埠頭」を初め、鉄道を含めた交通網や企業誘致を初めとした経済対策、福祉・医療・教育、一次産業から三次産業に至りますまで、多くの課題を解決するための事業展開は枚挙にいとまがございません。


〔議長退席、副議長着席〕


 地域経済のみならず、広域的かつ将来展望に立った施策が展開をされておりますことは、まことにありがたく、ようやく格差是正の足音を実感いたすに至ったところでございます。今後一層の取り組みの促進を心からお願いを申し上げる次第でございます。
 それでは質問に入ります。
まず、アクションプランの現状と課題についてお伺いいたします。
 これまでから、京都府ではさまざまな計画が策定をされてまいりましたが、それらの計画は、策定をされた後にどのように施策へ反映され、どのような成果が得られたのかが必ずしも明確ではなく、正直申し上げて、総合計画に盛り込んだメッシュの粗い項目を事業化するという手法は、府民には残念ながらわかりづらいといった嫌いがありました。しかも、多くの計画は、予算編成がなされ、施策ができた後に立案されていたのが常でありました。本来は施策の立案を経て予算が編成されるべきものであることを考えれば、何のための計画策定なのかという側面もあったと思うのであります。
 社会がグローバル化し、しかもスピード化する今日的な環境の中にあっては、当然のこととして府民生活も多様化し、府政に求められる対応も多岐に及ぶことになってまいります。こうした中、府民との協働を施策の中心に求められる山田知事は、アクションプランの策定を通じて、オープンな議論のもとで、施策がどうつくられ、どのように実施されるかを府民の皆さんにわかりやすく説明するために、知事就任後に取り組みを始められたものであります。
 本府のホームページに、アクションプランをなぜ策定するのかが簡潔に示されております。まずは、府政の解決すべき課題について、毎年の目標設定を明らかにし、中間段階で、議会への報告や、パブリック・コメントなどの手法で、府民への説明、意見募集をすることとされております。さらに、策定した計画のうち、何が施策に反映されたのかをきちんと示し、施策の反映状況を見ながら、毎年PDCAサイクルで見直しを行い、次年度の施策形成につなげていくこととされております。それは、施策立案のプロセスを構築することにより、府民の皆さんに開かれた府政を実現するとともに、府民との協働を推進するためであるとのことであります。
 アクションプランの数々は、知事就任後に策定されました中期ビジョンを、さらには新京都府総合計画、府のグランドデザインを実現するために実施するツールの一つ、つまりはロードマップであると理解しているところであります。
 知事が就任された平成14年に初めてアクションプランが策定されましたが、その件数はわずか10件でありました。その後6年余が経過し、今では、新規7件、継続50件、合計57件ものアクションプランを検討・推進され、その経過をホームページ上でも公開をされております。私もたびたび閲覧させていただいておりますが、いろいろな分野で、まさに網羅的に議論が展開されているところでありますが、逆に言えば、今まさに府政としてやらなければならない課題の焦点がぼやけてしまっているようにも感じられるところであります。
 確かに、府民の要求は多岐に及び、課題も幅広くあることは事実でありますが、たびたび申し上げてまいりましたが、限られた財源をいかに、どこに重点的に振り向けていくかという視点は極めて大事な視点であることを考えますときに、総花的な施策の展開は自治体運営としても限界に来つつあるのではないかと私は思うのであります。
 将来を見据え、健全な地方行政を構築するための改革を推進中の本府が、財源や人的資源などさまざまな制約がある中で、中期ビジョンを達成していくために何をなすべきかを第一義としてアクションプランを策定していくべきだと考えますが、現在のアクションプランの選定について、知事はどのような考え、思いの中で今年度の57件を選ばれたのか、まずお聞きをいたします。
 また、アクションプランは、立案過程においても府民と共有するという目的を持つものである以上、抽象的な内容ではなく、具体的な行動計画を明記していくべきと考えます。しかしながら、中には具体的に何をするのかが明確にわかりづらいプランがあります。
 改めてお聞きしますが、アクションプランのあるべき姿について、知事のお考えをお聞きしたいと思います。
 私が一つ危惧いたしますのは、言葉がきついかもしれませんが、このアクションプランの策定が予算獲得のためだけの手段になっていないかということであります。府政の解決すべき課題を見出し、施策化するのであれば、当然最後の帰結は予算編成となります。しかしながら、予算を獲得することを最終目的としてアクションプランを策定するのであれば、PDCAサイクルのPD、いわゆるプラン(企画)とドゥー(実施)が繰り返されることになりますが、それではアクションプランを策定する意義が全くないことは明白であります。
 私は、予算化し、施策を実行し、それを点検し、見直すのであれば、同じ計画が毎年出てくることに多少の違和感を覚えているのですが、少なくとも、一つの計画ができれば、その施策が実行されている間は施策の行方を見守り、結果を待って、早くてもその翌年に初めて点検、見直し作業が行われるものではないでしょうか。そう考えれば考えるほど、アクションプランの多くが予算獲得の手段のためだけに存在するような疑念を抱かざるを得ないのであります。
 改革が求められる今日、改革の立案のみが業務になってしまってはいないか。アクションプランを策定することのみが業務になってしまっているのではないか。施策立案のプロセスを構築することにより、府民の皆さんに開かれた府政を実現するためには、アクションプランは必要であります。しかしながら、何度も申し上げますが、アクションプランをつくることが目的化し、予算獲得の手段としてのみ使われるようなことはあってはならないと考えますけれども、知事の所見をまずお伺いいたします。


副議長(北岡千はる君)
 山田知事。


〔知事山田啓二君登壇〕


知事(山田啓二君)
 中島議員の御質問にお答えいたします。
 アクションプランについてでありますけれども、計画というのは京都府はそれ以前から物すごくたくさんあるんです。別に今ふえたというわけではないんです。問題なのは、実際そういった計画がどうであったかというと、御指摘のように予算とは全然結びついていなくて、計画をつくるためだけの計画になってしまったものが本当にたくさんあったという点が一点。それから、結構長期につくっていたために、実際、計画をつくるのが3月末だったりしますと、予算化するまでは1年半かかるわけですから、そうなってしまうと、もうその時点で実情には合わないような計画がいっぱいあった。こういうことで、たんすの中にしまわれているような計画が非常にたくさんあったというのが、私が就任したときの実感でありました。
 したがいまして、こうしたことを改めて、もっと計画と実行とを連動させていかなければならないというのが、まず一点、大きな目的でありますし、御指摘のように、そうした過程というものをしっかりと議会や府民の皆様にも見せていく必要があるのではないかということで、アクションプランを設定したわけであります。
 この場合に、京都府政というのは、福祉、産業、文化、教育、そして治安まで、本当に大変幅広い分野にわたっておりまして、これを整理していかなければいけないということで、実は平成17年に、新府総の後半の重点目標として「中期ビジョン」を示したところであります。中期ビジョンによりまして、それまでのアクションプランは体系化をされて、中期ビジョンの重点項目と対比をしながら進めていくという形になってまいりまして、これによって府政の中でPDCAサイクルをつくっていくという過程をつくり上げたわけであります。
 こうした形で私はプランをつくってきたわけでありますけれども、確かに、見ていきますと、御指摘のようなものも見受けられます。つまり、内容がもう一つであったり、抽象的であったりするのも見受けられるんですけれども、これはまさに、こういった課題に対してまだ十分な対策が練られていない、そういうものの証左ではないかなというふうに私は思っておりまして、それだけに練っていく必要がある。議会からの御指導を受けて、それをさらに具体的ないいプランへ高めていく。そして、それを予算編成に結びつけていく。
 アクションプランの一番いい点は、私はやはり議会とのキャッチボールではないかなというふうに思っております。施策立案過程というものが公開されず、予算審議、予算委員会だけで行われていた。これではなかなか議会とのしっかりとしたキャッチボールができない。まさに、アクションプランをそれぞれの議会にお示しすることによって、議会との間の十分な意見交換のもとに施策立案を練り上げていくことによって、私は本当に府民本位の府政を展開していきたいというふうに考えているわけでございます。
 ただ、確かに数がふえてきておりまして、正直言って、最近では私は抑えるほうに回っておりますし、どちらかというと、もっとプランを統合して課題を絞っていくような方向へと実は行っているわけでございます。しかしながら、職員の皆さんもこういうプランをつくっていきたいという意欲的な希望も多いわけでございまして、そうした意欲との間で、今、バランスをとっていかなければならないというふうに思っております。
 私は、一番大切なのは、予算を獲得するためのプランという御指摘がありましたけれども、一番アクションプランの必要な点は、予算を獲得するために要るのは、もちろん私どもに対しての予算要求はあるわけでありますけれども、予算を要求するためには、まず府民や議会へ説明責任を果たしていけ、それによって獲得していけという面もあることは御理解いただきたいというふうに思います。そうした中で、これもまさにPDCAでありますけれども、アクションプランにつきましてもPDCAでしっかりと検証しながら前に向かって進めていきたいというふうに思っております。


副議長(北岡千はる君)
 中島則明さん。


〔中島則明君登壇〕


中島則明君
 御答弁をいただきましたが、知事の言われることを私はそのとおりだと思うのです。ただ、申し上げましたように、どう見ても、拝見をさせていただいておって、小さいことから大きなことまであるのですが、アクションプランをつくるためのアクションプランが存在をしたり、では、このアクションプランを通じてどこの部分をどうするのかということが、本当にわかりづらいというようなものもあります、現実として。ですから、その辺の部分を、知事が言われたように、もう少し体系的に区分をして、より最重要課題はという何点かを、本府が抱える課題というのをより明確にするということが、一つは私は非常に大事ではないかなというふうに思っております。
 たまさか、きょう、最初に農業の研究所にかかわる御質問がありました。民間でいえば、研究機関あるいは研究に対する費用をどれだけかけるんだというのは、民間の企業にとっては本当に命がけ、あるいは命以上に大事な取り組みなんですね。そうする中で、京都府においてもブランド化を促進するという一次産品の関係で、非常に研究機関が大きな役割を果たす。この研究機関を一つ組織改正をしていくということになりますと、少なからず、ブランド化を目指すがゆえに京都府が一つの研究機関を改正するということは、関係各方面に非常に大きく興味を持ち、見られることになる。いわんや、そこにベースになる例えば141の限界集落のうちの7割以上が中丹以北にあるとか、あるいは、実はそこに一番耕作放棄地が大きいとかということも含めた現場のベースがそこにあって、その上に立って、では、農政をどう展開していくのかという大きな柱とともに、育成をしていく研究機関がどうあるべきなんだという、それぞれの柱があってのことでない限り、研究機関の組織改正がされるとしても、私は、なかなかそれは実効を伴ったものになっていかないのではないかという危惧も含めて持っておるものですから、このアクションプランとあわせて共通する部分は非常に大きな点があるというふうに思いますので、十分に御論議をいただいた上で対応いただきたいとお願いを申し上げておきます。
 次に、京都舞鶴港の整備についてお伺いいたします。
 京都舞鶴港につきましては、京都府北部地域の地域振興拠点としてその重要性が一層増しておりますとともに、関西経済圏唯一の日本海側の門戸港でありますことから、昨今、北東アジア、特に、中国や韓国に加え、ロシアにおいては、我が国の国家予算にも匹敵する浄財を投入して、シベリア鉄道のリニューアル化が図られております。こうした対岸諸国の経済発展を迎え、人・物・情報の交流拠点としての役割がさらに増大しているものと認識いたしておるところでございます。
 山田知事におかれては、和田埠頭を初めとする港湾施設の整備や関連する道路整備、さらに貿易振興などに積極的に取り組んでいただいており、地元議員の一人として、厚く感謝をいたしますとともに、深く敬意を表する次第であります。
 さて、多目的国際ターミナルとしての機能を果たすべく、和田埠頭の供用開始が平成22年春に近づく中で、埋め立てによる埠頭工事やトンネル・橋梁を中心とする臨港道路工事が急ピッチで進んでいるのがよくわかり、私を含め地元としても、工事の完成に向けての期待が大きく高まっております。
 同時に、私の生活圏でもあります府道余部下舞鶴港線は、建設資機材の移送に重要な役割を果たし、現在もその位置にありますが、地域住民の生活道路でありますことにかんがみれば、沿線住民の多大な理解と協力があることも忘れてはなりません。また、関連して高速道路ネットワークに接続する国道27号バイパス西舞鶴道路や臨港道路・上安久線などのアクセス道路にも事業着手されており、和田埠頭供用開始後、早期に完成が図られますよう、促進方をお願い申し上げておきます。
 一方、振興の面につきましては、さらなる京都舞鶴港の利活用に向け、取扱貨物量の増加やコンテナ定期航路の充実を目指し、ポートセールスや企業誘致を積極的に進められ、各種パンフレットにより、そのPRに努められておりますが、その中で和田埠頭の名称につきまして、仮称として扱われているところであります。埠頭の完成が近づいてくる中で、そろそろ正式名称を決定していく時期に差しかかっているのではないかと思いますし、正式名称をPRしていくことも京都舞鶴港の振興の一環につながるのではないかと考えております。
 そこで、次の2点についてお伺いいたします。
 一つには、和田埠頭の供用開始まで残り2年を切っており、工事の完成に向けて仕上げの時期になってきていると考えますが、現在の工事の進捗状況や今後の見通しについて、お伺いいたします。
 次に、和田埠頭の名称については、現在仮称となっておりますが、今後どのように正式名称を決定していかれる予定なのか、お聞かせいただきたいと思います。
 また、少し気が早いかもしれませんが、供用開始に向けた準備の中で、記念イベントも企画されていくことと思いますが、対岸諸国向けにも、京阪神地域を初めとした国内に向けてもアピールできる絶好の機会でもあり、大切な視点であると考えますが、どのようにお考えなのかお伺いいたします。


副議長(北岡千はる君)
 神建設交通部長。


〔建設交通部長神敏郎君登壇〕


建設交通部長(神敏郎君)
 京都舞鶴港和田埠頭の工事の進捗状況についてでありますが、来年の3月末には臨港道路における橋梁やトンネルが概成しまして、国道177号から埠頭までの約2.8キロメートル部分が工事用進入路として使用が可能となるなど、埠頭造成及び臨港道路の整備の進捗率が96%になる予定であります。


〔副議長退席、議長着席〕


 引き続き、臨港道路の仕上げや埠頭内の港湾施設整備などを進め、平成22年春の供用開始に向けて事業推進に努めてまいりたいと考えております。
 次に、和田埠頭の正式名称についてでありますが、平成22年春の供用開始に向けて、京都舞鶴港や新設埠頭のPRなどにもつなげていくために、広く一般から公募することとしまして、その名称のコンセプトとしましては、京都舞鶴港を代表するものや、近畿圏の日本海側の門戸港をイメージするものなどを検討いたしております。
 また、記念イベントにつきましては、京都舞鶴港を国内外に広くアピールして、利用・振興の促進を図っていくために、国や舞鶴市を初め関係機関とも連携しながら積極的に取り組んでまいりたいと考えております。そのために、ポートセールスの一環として集荷や企業誘致にもつなげるために、荷主、船会社向けの現地見学会やセミナーなどを企画するとともに、地元の皆様に新設埠頭に親しんでいただくように、ウオーキング大会などのプレイベントの開催を検討していきたいと考えております。


議長(家元丈夫君)
 中島則明君。


〔中島則明君登壇〕


中島則明君
 ありがとうございました。この議会でも、京都縦貫道の発言、対応いただいてありがたいという趣旨の発言がたくさんあったというふうに思うんですけれども、今の和田埠頭にいたしましても本当に感謝をいたしております。
 これは、あわせて地域が、では、そこをどう活用していくのかという大きな大きな宿題をいただいていくということにもなります。そういう意味では、いろいろなアイデアが地域から出たりしていくというふうに思いますけれども、その辺もあわせて、今後またサポートをいただきますようにお願い申し上げます。
 終わります。ありがとうございました。


(拍手)