佐川委員長
次に、大橋委員に発言を許可いたします。大橋委員。
大橋委員
民主党京都府議会議員団の大橋一夫でございます。
山田知事におかれましては、大変に厳しい財政状況の中、府民の皆さんの安心・安全な生活を守り抜き、希望のふるさと京都府を築くために東奔西走の御活躍をいただいておりますことに、深く感謝を申し上げます。
それでは、上村委員に引き続き質問をさせていただきますが、大きく3点お伺いをいたします。
まず最初に、公共調達の問題についてお伺いいたします。
上村委員の質問でもございましたように、京都府の財政状況はまことに厳しい状況ですが、一方では、国道9号の4車線化の促進を初めとして、地域の基盤を支える道路や河川などの社会資本整備は、まだまだ整備が十分とは言えない状況でございます。そのような中、私の地元である福知山駅付近連続立体交差事業を着々と進展していただいておりますことに、心から御礼を申し上げます。
しかし、限られた予算の中、公共工事は減らざるを得ないという状況にあり、先ほどからお話もありましたが、その公共工事に関しては、昨年来、各地で談合事件が起きております。もとより、談合は許されることではなく、本府においても、さらに競争性、透明性、公平性を高めるために、入札制度の改革が進められておるところでございます。一方で、公共工事を担い、地域を支える重要な役割を担っております建設・建築企業、電気工事業などの関係企業には、大変厳しい経営状態が続いております。
京都府は、台風23号により甚大な被害をこうむり、さらに昨年7月の豪雨と、府民の安心・安全を脅かす災害が続いておりますが、その災害の発生の蓋然性がある場合、あるいは災害が発生した場合、府内各地域の企業が、緊急に出動し、各地域の被害を最小限に食いとめるという大きな役割を担っております。また、地域の皆さんの安全な交通環境の確保、安心な生活環境確保のために、府内各地域の企業が除雪や凍結防止の作業を行っているところでございます。さらに、京都府の統計による平成18年の産業別従業員数で申しますと、全従業員数に占める建設業関係の割合は、私の地元である福知山市において約8.8%、京都府全体で約5%あり、雇用の確保にも大きな役割を担っておるところでございます。
そこで、お伺いいたしますが、公共調達を進めるに当たっては、府民の安心・安全を守り、地域経済を支える建設・建築企業、電気工事業などの関係企業を育成するという視点がまことに大切でございますが、その育成のためには、地元企業、府内企業への下請も含めた発注の問題、また、先ほどから質問がありました、公共工事の品質を確保し、工事に伴う安全対策、また、従業員の生活維持につながるという入札制度改革の観点も含め、総合的に勘案することが重要であると考えますが、御所見をお伺いいたします。
佐川委員長
山田知事。
山田知事
大橋委員の御質問にお答えいたします。
ただいまは大変励ましの言葉をいただきまして、ありがとうございます。
地域の建設・建築企業の育成についてでありますけれども、京都府におきましては、これまでから、橋梁上部工、下水道設備工等、非常に特殊な技術を要する工事を除きまして、府内企業に発注いたしますとともに、特に地域の生活関連の事業枠を設けて、地元の企業の皆さんがしっかりと仕事をできるような体制もとってまいりました。ただ、先ほども植田委員の御質問にお答えしましたように、相次いで談合の問題が出て、しかも都道府県知事が逮捕されるという事態になりまして、このままでは私どもの行っている行政自身が府民の皆様から信頼をされない事態になってしまう。信頼されない行政では、幾ら行っても建設業界自身も信頼を失ってしまうことになりますから、そうあってはならないという観点から、談合ができない体制をしっかりつくっていかなければならないということで、本年4月から一般競争入札を拡充いたしました。
ただ、この中で、先ほども申し上げましたように、同時に公共事業が大きく減っていくことで競争が激化していく中で、値下げ競争的なものになってしまった。値下げ競争は、一面では府民の税金が効率的に使われるということですけれども、ダンピング的な話になってまいりますと、長期的に見れば悪貨は良貨を駆遂するような状況になってまいりますし、また、工事の品質の問題、安全管理の問題を考えますと、府民の皆様にとって不利益な状況も出てくるだろうということで、どうやったら長い目で見て本当に一番いい形がとれるかということを今、考えております。
その中で、入札に当たりまして、価格以外に、工事目的物の品質確保や労働者の雇用の維持、建設機械の自社保有など、入札参加者の、長期的に見て府民の安心・安全や税金の効率性から見ても妥当な点を評価していこうじゃないかという「総合評価方式」を今、各府県でも検討されておりますし、私どもの知事会の案の中にもこれの導入も考えていかなければならないという形になっておりますので、この試行をこれから行ってまいりたいというふうに思っております。その上で、工事の品質管理や安全管理、施工管理が優秀であるなど、他の模範となる工事を施工された企業を表彰する制度の導入も検討しておりまして、こうしたことを通じて、今後とも、府民生活の安心・安全の確保と地域力の向上に貢献できる優良な企業が育つようにしてまいりたいというふうに考えております。
佐川委員長
大橋委員。
大橋委員
御答弁をいただきましたが、公共調達については、しっかりと競争性、透明性、公平性を確保しながら、地域を支え、府民の安心・安全な生活を支えるために不可欠な地域の建設業、建築業、電気工事業などの関連企業の育成にもなる制度となるよう、改善を進めていっていただくようにお願いを申し上げます。
では次に、公共交通事業者との連絡・連携体制の整備についてお伺いをいたします。
今日、公共交通については、さまざまな観点から見ても、その利用促進を図っていくべきものでございますが、本府は、京都都市圏を対象に京都府交通需要マネジメント施策基本計画を策定されておりますが、その資料を見ますと、公共交通利用時の問題点として、「料金」「乗りかえのスムーズさ」「運転本数の頻度」「運行情報が少ない」「終電の時間」などが挙げられております。
一方、南北に長い京都府では、公共交通の整備状況・運行状況は、各地域によって大きく異なります。例えば、京都から特急に乗って乗りかえなしに福知山に行こうとすれば、ほぼ1時間に1本、舞鶴へは2時間に1本です。京都から宮津まで乗りかえなしの特急は、1日に5本、京丹後へは1日に1本しかありません。普通列車で府北部に行くには、ほとんどの列車が園部で乗りかえないと行くことができません。このような中では、列車やバスの運行ダイヤの設定・改正や乗り継ぎ列車、特急停車駅の設定が、公共交通を利用する府民にとっては生活そのものに大きな影響を及ぼすものでございます。
このように見てみますと、京都府全域において、公共交通の利用促進を図る観点からは、運行ダイヤの設定・改正、乗りかえ・乗り継ぎについての状況、特急の停車駅の設定、列車の増発・減発などの運行情報や、あわせて、駅舎のバリアフリー化・耐震化についての状況、安全性の問題についての取り組み状況などの情報も交通事業者から取得するとともに、より便利な利用しやすい公共交通にしていくために、公共交通事業者との連絡体制の強化や十分な連携体制の構築のため、市町村とも協働して定期的な話し合いの場を設けていくべきであると考えますが、御所見をお伺いいたします。
佐川委員長
山田知事。
山田知事
公共交通事業者との連絡・連携体制の整備についてでありますけれども、御指摘のとおり、東京のJRや地下鉄のように3分間に1回来るのであれば、連絡・連携体制というのは考えなくてもいいと思うのですけれども、KTRの場合、本当に本数が少なく、また、地元のバスの線もそれほど本数は多くないわけでありますので、まさに利用者本位の視点から公共交通のそうした利用のあり方を見ていくということが、私たちにとって必要だと思っております。
こうした視点は、正直言いまして、今までKTRをつくることとか路線バスを維持することに私どもの精力が注がれておりましたので、かなり欠けていたのではないかなという反省も、私たちはしなければならないというふうに思っております。そうした反省の上に立ちまして、現在、丹後地域において、利用者、公共交通事業者、そして市町村の関係者が一体となり、利用者視点に立って協議する「分かりやすく、使いやすい公共交通ネットワーク実現会議」を定期的に開催いたしまして、利用者の声を踏まえた形で、改善できるものから実施に移してまいりました。これは非常に大きな成果を上げてきておりまして、KTRも持続的に利用者が減っていたのですけれども、今年はV字に少しなってきている。さらに、200円バスの取り組みも大変好調な状況にありまして、本年10月からは運行エリアを拡大するなど、私は、公共交通全体に大きな影響を及ぼすような結果をもたらしているというふうに思っております。
そして、このような公共交通の発展は、実は環境の面から見ても大変重要な問題でありますから、府といたしましては、地域の利用者の要望や地域の実情を最もよく把握しておりますのは市町村でありますから、市町村とともに、そして公共交通の主体とともに、しっかりとした会議をだんだん府内全域において持てるように私どももしてまいりまして、利用者の目から見まして、本当にこれは便利な公共交通だなと言えるような形で進むようにしてまいりたいと考えております。
佐川委員長
大橋委員。
大橋委員
積極的な御答弁をいただきまして、ありがとうございます。ぜひ、府下全域に広げていっていただきたいと思います。
私も、実は福知山から京都まで特急通勤をしていたことがあるのですが、福知山市からも多くの方が京都まで特急通勤をしておられます。その方々にとっては、通勤特急のダイヤの設定や改正、あるいは乗り継ぎの問題、京都駅発何時が最終になるのか、あるいは、通勤特急に自由席が何両つながれて、座れるのか、こういうことも非常に大きな問題でございますし、また、朝、京都から府北部に行くのに、今、最初に福知山に着く特急は10時22分着が一番早いです。東舞鶴へは10時44分着、宮津へは11時17分着というのが一番早い特急なんです。そうすると、やはり京都をもう少し早く出て、府北部に早く着く特急を設定してほしいという声も多く伺っております。乗車率や採算性など、あるいは車両、単線であると、いろいろな条件の中で非常に難しい問題もあると思いますが、市町村とも協働していただいて、交通事業者とのコミュニケーションを十分にとって、安心・安全で、より利用しやすい公共交通の構築を図っていただきたいというようにお願いをいたします。
それでは最後に、私の地元・大江町の永久橋の関係でお伺いをいたします。
私の地元・福知山市は、三和町、夜久野町、大江町を含め、長年にわたり洪水との戦いを続けてきた町でございます。由良川の整備については、福知山市の下天津付近で中流部と下流部に分かれますが、その堤防整備率はいまだ3割程度という中で、山田知事にも大変な御苦労・御活躍をいただきました台風23号において、福知山市は、京都府土木公共災害につき、府下全体の約40%を占めるという大変な被害をこうむり、とりわけ大江町は、床上浸水684戸、床下浸水115戸という甚大な被害があり、大江町中心地にあった、現在は福知山市役所の大江支所となっている役場は浸水をし、防災拠点としての役目を果たすことができなくなりました。
大江町は、由良川を挟んで河東地区と河西地区に分かれる町でございますが、それぞれの地区を結ぶための橋梁は、大雲橋を除いてすべてが潜没橋で、洪水の際に、河東地区から河西地区にある地域防災拠点となっている大江支所や大江病院に行くことができない、避難ができないなどの大きな問題もございました。そのような中、潜没橋である尾藤橋と波美橋を統合した永久橋建設のため、実施設計に取りかかっていただいたところでございます。心から御礼を申し上げます。
待望の永久橋梁の建設でございますが、再びいつやってくるかわからない洪水への対応を考えますと、早期に完成となることを願っておりますが、その概要と今後の進捗予定についてお伺いをいたします。
佐川委員長
山田知事。
山田知事
永久橋の建設についてでありますけれども、私も台風23号のときに大江町へ参りまして、あの惨状というのは本当に忘れることができない思いであります。その中で、由良川の対岸地域、福知山市の大江町の河守地区と由良川の対岸地域を連絡する府道西坂蓼原線の尾藤橋は、今御指摘がありましたように、増水時に水没し通行ができなくなる、いわゆる潜没橋でありますし、また、近接いたします福知山市等の波美橋も同じ潜没橋であります。したがって、この両方の橋が両方とも水没をしてしまいますと、舞鶴福知山線から福知山大江支所や病院に行くことが全くかなわない状況になってしまいますので、そうした点から、地域の安心・安全の確保を図る上で本当に大きな問題であるというふうに思っております。
ただ、今申しましたように、両方とも、多分目的地はそれほど違わない橋でありますから、府の尾藤橋と福知山市の波美橋をおのおのかけかえるとなると、それはちょっとどうであろうかということで、由良川水防災事業とあわせまして2つの橋を統合して永久橋にかけかえることが、より迅速でありますし、効果を見てもそちらの方がいいのではないかなということで、今、進めさせていただいております。
今年度、国土交通省、京都府、福知山市の共同事業として事業化をいたしまして、京都府が施行しております。現在、調査・設計を進め、用地の取得にも着手する予定でありまして、一応、平成23年度の完成を目指して事業促進に努めてまいりたいと考えております。
佐川委員長
大橋委員。
大橋委員
平成23年度完成ということでお伺いをいたしました。現在、大江町の河守、千原、尾藤、常津地区における築堤工事が行われておりまして、平成21年度完了に向けて推進をしていただいておりますが、その築堤の工事完成までの間の連携の問題というのもありますので、できるだけ早い完成が望まれます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。
あわせて、永久橋完成時は、今、知事も御答弁いただきましたが、府道西坂蓼原線として管理されるというようにお聞きしました。緊急時に信頼性のある防災アクセス道路として整備を行っていくよう要望をさせていただきます。
それから、由良川整備の問題につきましては、国が実施する事業となりますが、先ほど、由良川の中・下流部の堤防整備率はいまだ3割程度と申し上げましたように、由良川下流部では、時間がまだありますので地名を申し上げますが、大江町の公庄、南有路の早期築堤工事の着手が待たれる地域、大江町二箇上・下、三河、高津江の計画がまだ未提示な地域、それから、福知山市筈巻、下天津、大江町日藤、在田などの由良川水系河川整備計画の整備区域にも入っていない地域、中流部では、福知山市安井、勅使、西中筋のように築堤工事の推進や早期完成の待たれる地域とともに、佐賀、雀部地区の築堤工事の早期着手の待たれる地域がございます。この夏の子ども議会でも、知事に福知山市昭和小学校の児童が、由良川の堤防を高くしてくださいということをお願いさせていただいて、知事も輪中堤の説明などもしていただきましたけれども、やはり小さな子どもまで、地元福知山市にとっては由良川堤防の早期整備を本当に最重要課題として望んでいるという状況でございます。京都府としても、ぜひとも最大限のお力添えを賜りますよう心からお願いを申し上げます。
少し早いですが、以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
